【プロが解説】取れない車の水垢(イオンデポジット)の落とし方!ウォータースポットとの違いと見分け方を徹底解説
「せっかく洗車してピカピカにしたはずなのに、乾いたボディに白い輪っか状のシミが…」
そんな経験はありませんか?その汚れの正体は、多くのオーナーを悩ませる「水シミ(水アカ)」です。特に、長年乗り続けてきたもう新車で買えない車は、塗装が現代の車よりデリケートなことも多く、一度ついたシミが取れずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
「イオンデポジット?ウォータースポット?何が違うんだ?」「どうすればこの頑固な汚れを落とせるんだ?」
この記事では、そんなあなたの疑問に完全にお答えします。水シミの正体から、DIYでできる具体的な除去方法、そして最悪の状態「ウォータースポット」になってしまった場合の対処法まで、プロの目線で徹底的に解説します。
この記事を読めば、あなたの愛車を再び新車のように輝かせる知識と手段が手に入ります。
もう混乱しない!水アカ・イオンデポジット・ウォータースポットの違い
まず、多くの人が混乱するこれらの言葉を整理しましょう。ざっくり言うと、これらは汚れの進行度によって呼び方が変わります。
- 水垢(水アカ)・水シミ・スケール: これらはほぼ同義で、ボディについた水滴が原因でできる**「白いウロコ状の汚れ」の総称**です。
- イオンデポジット: 水アカの初期段階。水滴に含まれるミネラル分(カルシウム、マグネシウム等)が固着しただけの「汚れ」です。DIYで除去可能です。
- ウォータースポット: イオンデポジットを放置した結果、塗装自体がダメージを受けて陥没してしまった末期症状。「汚れ」ではなく「傷(凹み)」なので、ケミカルでは落ちません。プロによる研磨が必要になります。
呼び方 | 状態 | ダメージレベル | DIYでの落とし方 |
イオンデポジット | 塗装の上にミネラル分が 固着した「汚れ」 | 軽度 | 酸性ケミカルで溶かして除去 |
ウォータースポット | 塗装自体が陥没した 「凹み・クレーター」 | 重度 | 研磨(削る)しかない |
イオンデポジットの段階で対処することが、愛車の塗装を守る上で非常に重要です。

イオンデポジットが最悪の「ウォータースポット」へ悪化するメカニズム
では、なぜただの汚れが塗装を破壊する凹みにまで進行してしまうのでしょうか。そのメカニズムをステップごとに見ていきましょう。DIY好きなら、この理屈を知っておくとさらに洗車が楽しく、なるはずです。
❶ 水滴がボディに付着
雨や洗車時のすすぎ水、水道水に含まれるミネラル分(カルシウム、マグネシウムなど)を含んだ水滴がボディに残ります。

❷ ・❸水分だけが蒸発し、ミネラル分が残る
太陽熱や風で水分だけが蒸発。この時、水滴に含まれていたミネラル分は蒸発せずにボディ上に残り、白い輪っか状のシミになります。これが「イオンデポジット」です。


❹イオンデポジットが塗装を侵食
イオンデポジットはアルカリ性の性質を持つことが多く、水が溜まり、酸性雨などと結びつくことで、徐々に塗装のクリア層を侵食し始めます。

❺「レンズ効果」で塗装が焼ける
イオンデポジットの輪の中に水滴が溜まると、その水滴が虫眼鏡のように太陽光を集めてしまいます(レンズ効果)。これにより、塗装面が局所的に高温で焼かれ、ダメージが深刻化します。

❺ 塗装が陥没し、「ウォータースポット」に
レンズ効果による熱で劣化した塗装は、最終的にクレーターのように陥没してしまいます。これが「ウォータースポット」です。
この状態になると、塗装自体が変質・変形してしまっているため、表面の汚れを落とすケミカルでは元に戻りません。改善するには、凹んだ部分の周囲を削って平らに見せる「研磨」作業が必要になるのです。

これをやると一発アウト!水シミを作る3つのNG行動
メカニズムを理解すれば、何がダメなのかも見えてきます。以下の行動は絶対に避けましょう。
- 炎天下での洗車: ボディが熱いと、かけた水が瞬時に蒸発し、イオンデポジットが大量発生します。最悪の環境です。
- 洗車後の自然乾燥: 「少しぐらい平気だろう」は禁物。拭き上げる前に乾いてしまえば、そこに必ずシミができます。
- 井戸水での洗車: 井戸水は水道水に比べてミネラル分が非常に多い傾向があります。シミの原因をボディに塗りたくっているようなものなので、原則使用は避けましょう。
結論:洗車は「涼しい環境」で「手早く行い」「水滴が乾く前に必ず拭き上げる」のが鉄則です。

【本題】実践!イオンデポジットをDIYで完全に除去する方法
お待たせしました。ここからが本題です。すでにできてしまったその頑固な水シミが、イオンデポジットなのか、それともウォータースポットなのかを判断し、イオンデポジットであれば除去する方法を解説します。
ステップ1:汚れの診断【酸性ケミカルを使ってみる】
残念ながら、イオンデポジットと軽度のウォータースポットを目視だけで100%見分けるのはプロでも困難です。そこで、実際に「酸性ケミカル(スケール除去剤)」を使ってみて、その反応で判断します。
- ケミカルでシミが消えた → イオンデポジット(除去成功!)
- ケミカルでシミが薄くなったが残る → イオンデポジットとウォータースポットが混在している状態
- ケミカルで全く変化がない → 重度のウォータースポット
まずは、これから紹介する方法でイオンデポジットの除去にチャレンジしてみましょう。
ステップ2:準備するものリスト
- 酸性ケミカル(スケール除去剤): これが主役です。DIY初心者でも扱いやすいジェルタイプがおすすめです。
- おすすめ: PVD-A06 – (この商品がおすすめな理由、例:イオンデポジットがあると反応して白くなる、白く反応しなくなったら除去完了と視覚的にわかりやすい。プロ用ケミカルですが、反応がわかりやすいので初心者でも扱いやすいです)
- https://provide.shop-pro.jp/?pid=26514686
- 保護手袋(ニトリルグローブなど): 酸性ケミカルは皮膚に触れると荒れる可能性があります。必須です。
- 保護メガネ: 目に入ると危険です。必ず着用しましょう。(伊達メガネでもいいのでかけておくと裸眼よりも安全です)
- マイクロファイバークロス: 塗布用と拭き上げ用で最低2枚、汚れたら交換する予備分も含めて10枚は用意しましょう。
- カーシャンプーと洗車用品一式: まずはボディを綺麗にする必要があります。
おすすめの洗車用品・洗車セットはこちらの記事で紹介しているので参考にしてください

ステップ3:【最重要】安全に作業するための注意点
酸性ケミカルは強力な分、使い方を間違えると塗装を痛めるリスクもあります。絶版車のデリケートな塗装を守るため、以下の点は必ず守ってください。
- 必ず目立たない場所でパッチテストを行う。(ドアの内側など見えない部分で試す)
- 炎天下やボディが熱い時には絶対に使用しない。(シミやムラの原因になります)
- 液剤を塗ったまま長時間放置しない。(製品の指定時間を厳守)
- メッキパーツ、ガラスには付着させない。(変質、シミの原因になります)もし付着したらすぐに水で洗い流してください。
- 風の強い日は作業を避ける。(液剤が予期せぬ場所に飛散するのを防ぐため)
ステップ4:イオンデポジット除去の作業手順
- 通常通り洗車し、砂やホコリを完全に洗い流す。 傷の原因になるので、ここは丁寧に。
- 水分を完全に拭き上げる。 ケミカルの効果を最大限に発揮させるため、濡れたまま作業しないように。
- 濡らして固く絞ったマイクロファイバークロスにケミカルを少量つける。 直接ボディに吹き付けるタイプは、液だれや飛散のリスクがあるのでクロスにつけるのが基本です。
- イオンデポジットが気になる箇所に優しく塗り込む。 ゴシゴシ擦る必要はありません。化学反応で分解するので、塗り広げるイメージでOKです。
- 製品指定の時間(30秒〜1分程度)放置する。
- 固く絞った濡れタオルで、ケミカル成分を完全に拭き取る。 ここで成分が残ると新たなシミの原因になるので、複数回拭き上げましょう。
- 最後に、大量の水で該当箇所を十分に洗い流す。 これが最も重要です。ケミカル成分をボディに残さないように、徹底的にすすいでください。
- 綺麗なクロスで水分を拭き上げて完了。 シミが消えているか確認しましょう。一度で落ちない場合は、②〜⑧を繰り返します。
ケミカルでも落ちない…絶望のウォータースポットはどうする?
上記の手順を試してもシミが全く消えない、もしくは輪郭だけがうっすら残る場合、それは塗装が陥没したウォータースポットに進行してしまっています。

この状態になると、DIYでの修復は非常に困難かつハイリスクです。市販のコンパウンド(研磨剤)で磨く方法もありますが、塗装状態を正確に把握せずに磨くと、クリア層を剥がしてしまい、取り返しのつかない失敗につながる可能性があります。
ウォータースポットは、無理せずプロに相談しましょう。
コーティング専門店や板金塗装工場であれば、塗装の膜厚を測定しながら、最小限の研磨でダメージを除去してくれます。費用はかかりますが、愛車を長く維持するためには賢明な判断です。
まとめ:正しい知識で、愛車の輝きを取り戻そう
今回は、多くのオーナーを悩ませる水シミについて、その正体からDIYでの除去方法までを解説しました。
- 白い輪っかの正体はイオンデポジット(軽度)かウォータースポット(重度)。
- イオンデポジットは「汚れ」なので、酸性ケミカルでDIY除去が可能。
- ウォータースポットは「凹み」なので、プロによる研磨が必要。
- 水滴が乾く前に拭き上げることが最大の予防策。
まずはこの記事で紹介した方法で、あなたの愛車についているのがイオンデポジットかどうかを確かめてみてください。正しく対処すれば、見違えるほど綺麗になります。
そして、ボディをリセットした後は、二度と頑固な水シミを発生させないための「予防」が何より重要です。
簡易的なコーティングでも良いので、塗装に膜を張って保護してあげましょう。
ムラになりにくいバリアスコートがお勧めです。
以上、【プロが解説】取れない車の水垢(イオンデポジット)の落とし方!ウォータースポットとの違いと見分け方を徹底解説という記事でした!
以下に商品の購入リンクをまとめておきます、道具を揃えて愛車を自分の手で輝かせてみましょう!
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