【保存版】古い車の洗車で絶対ダメなNG行動8選!失われた塗装は戻らない…愛車を傷つけないために
「長年連れ添った愛車、これからも大切に乗り続けたいけど、洗車の方法ってこれで合ってるのかな…?」 「古い車の塗装って、なんだかデリケートそうで不安…」
古い車や旧車をお持ちのあなたは、そんな不安を感じたことはありませんか?
特に洗車は、やり方を間違えると愛車の塗装を傷めたり、劣化を早めてしまったりする原因にもなりかねません。そして何より、古い車のオリジナル塗装は一度失ってしまえば、二度と元には戻らない非常に貴重なものなのです。
この記事では、古い車を所有する初心者の方がついやってしまいがちな洗車のNG行動に焦点を当て、なぜそれがダメなのか、どうすれば愛車の貴重な塗装を守れるのかを徹底解説します。
この記事を読めば、もう洗車で失敗することはありません。「優しく、丁寧に」を合言葉に、大切な愛車をいたわる知識を身につけましょう!
なぜ古い車の洗車は特に注意が必要なの?失われた輝きは戻らない…
新車と比べて、古い車の塗装は経年劣化が進んでいることが多いです。紫外線や雨風に長年さらされることで、塗装面(クリア層)が薄くなっていたり、クリア層が剥がれやすくなっていたり、目に見えない無数の小傷が入っていたり…と、非常にデリケートな状態になっています。
そのため、新車と同じような感覚で洗車をしてしまうと、
- 細かい洗車傷がより深く多くなり、目立つようになる、くすむ
- 塗装の色あせや剥がれを一気に進行させてしまう
- メッキパーツの錆やくすみを悪化させる
- 最悪の場合、オリジナル塗装を再起不能な状態にしてしまう
(ウォータースポット・アルカリ洗剤焼けなどの薬剤によるダメージ)

といった、取り返しのつかないトラブルを引き起こす可能性があります。だからこそ、古い車には古い車に合った、最大限に優しい洗車方法が求められるのです。
今すぐチェック!古い車の洗車でやりがちなNG行動8選
知らず知らずのうちに、愛車のかけがえのない塗装を傷つけているかもしれないNG行動を8つピックアップしました。ドキッとしたあなたは要注意です!
NG行動1:いきなりゴシゴシ!乾いたボディに硬いブラシや使い古しのバスタオル
ホコリや砂が付着したままの乾いたボディを、いきなり硬いブラシや、ましてや吸水性の低い使い古しのバスタオルで擦るのは絶対にNGです!まるで目の粗い紙やすりで擦っているのと同じで、塗装面に深い傷が無数についてしまいます。
ボディに触れるのは綺麗なマイクロファイバークロスだけ!を徹底しましょう

- 理由: ボディ表面の砂やホコリが研磨剤の役割を果たし、デリケートな塗装面を容赦なく傷つけます。特に古いタオルは繊維が硬化していることも。
- 対策: まずはたっぷりの水で、ボディ全体の汚れを優しく洗い流しましょう。「予洗い」(洗車動画では「プレウォッシュ」と言われる工程)が非常に重要です。正しい洗車の方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

NG行動2:炎天下での洗車&水の拭き残しによる水シミ地獄
「天気が良いから洗車日和!」と思いがちですが、直射日光が照りつける炎天下での洗車は絶対に避けましょう。そして、洗車後の水分を拭き取らずに自然乾燥させるのは最悪の選択です。
- 理由:
- ボディが高温になっていると、洗剤や水道水が急速に乾燥し、頑固なシミ(イオンデポジット)となって塗装面に固着します。このシミは簡単には取れません。
- 水滴がレンズの役割を果たし、太陽光を集めて塗装を焼き付けてしまうこともあります。→ウォータースポットという”凹み”(陥没)になります
- 対策: 日差しが弱い早朝や夕方、または曇りの日を選びましょう。日陰で作業できるのがベストです。そして、洗車後は速やかに、吸水性の高い専用クロスで完全に水分を拭き上げてください。 水シミが出来にくい環境で洗車する方法については以下の記事で解説しています。




周りを削り取って目立たなくするしかありません
NG行動3:汚れを長期間放置して固着させる
鳥のフン、虫の死骸、樹液、花粉などは、酸性やアルカリ性の成分を含んでいることが多く、塗装に深刻なダメージを与えます。これらを長期間放置すると、塗装面に浸透・固着し、シミや変色、さらには塗装の膨れや剥がれを引き起こします。
- 理由: 汚れに含まれる化学物質が塗装を侵食し、時間とともに除去が困難な状態になります。
- 対策: 見つけ次第、できるだけ早く除去することが鉄則です。専用のクリーナーを使うか、水で濡らしたティッシュなどで優しく取り除きましょう。定期的な洗車で汚れをリセットすることが、固着を防ぐ最も効果的な方法です。以下の記事で洗車の頻度と洗うべきタイミングを解説しています

NG行動4:高圧洗浄機の水圧が強すぎる、または近づけすぎる
高圧洗浄機は便利なアイテムですが、古い車のデリケートな塗装や劣化したゴム・樹脂パーツには水圧が強すぎることがあります。一点集中で強い水圧で水を当ててしまうと塗装を剥がす恐れがあります。
- 理由: 強すぎる水圧は、劣化した塗装のクラック(ひび割れ)を広げたり、シールの隙間から水を侵入させたり、クリア層を剥がしてしまったりする危険性があります。エンブレムなどの細かいパーツも要注意です。
- 対策: 高圧洗浄機を使用する場合は、ノズルとボディの距離を最低でも30cm以上は離し、水圧を調整できるなら弱めに、水形を扇形に広げて設定しましょう。一点に集中させず、幅広の状態で広範囲に動かしながら使用するのがコツです。
NG行動5:研磨剤(コンパウンド)入りのシャンプーを使う
水垢や小傷を落とす効果のある研磨剤入りシャンプーですが、古い車の薄くなっている可能性のある塗装に常用するのは非常にリスクが高いです。
- 理由: 研磨剤は塗装面を文字通り「削り取る」ものです。頻繁に使用すると、貴重なオリジナル塗装がどんどん薄くなり、最終的には下地が出てしまうことも。一度削れた塗装は元に戻りません。
- 対策: 洗車は、塗装に優しい中性のカーシャンプーを使用しましょう。水垢を落としたい場合は研磨剤ではなく、別の薬品を使う必要があります。
NG行動6:汚れたバケツの水、汚れたウォッシュミットやスポンジを使い続ける
せっかく丁寧に洗っていても、使う道具や水が汚れていては意味がありません。むしろ、汚れを引きずって傷を増やす原因になります。
- 理由: ウォッシュミットやスポンジに付着した砂や汚れが、洗車傷の最大の原因になります。バケツの水も同様で、汚れた水で洗うのは汚れた雑巾で拭いているのと同じです。
- 対策:
- ウォッシュミットやクロスはこまめに洗い、綺麗なものを使用する。 WORKSTUFFの高品質なウォッシュミットのように、汚れをしっかりキャッチし、かつ塗装に優しい素材のものを選ぶのがおすすめです。
- バケツの水も汚れたらすぐに交換しましょう。できれば、シャンプー用のバケツとすすぎ用のバケツを分ける「2バケツ洗車法」を実践すると、より傷のリスクを低減できます。もしくは「ダストガード」の付いたバケツを使うと砂戻りを軽減できます。
- ボディ用と、ブレーキダストなどで汚れやすいホイール用は、必ず道具を使い分けましょう。WORKSTUFFのホイールブラシなど、専用品を使うと効率的かつ安全です。
オンラインショップはこちら

NG行動7:洗剤のすすぎ残し・細部の水の拭き残し
シャンプーの成分が残っていたり、水道水に含まれるカルキやミネラルが乾いてボディに残ったりすると、シミやウォータースポットの原因になります。特にドアミラーの隙間やエンブレム周りなどは見落としがちです。
- 理由: 残留物が塗装面に固着し、見た目を損なうだけでなく、塗装の劣化を早めることもあります。
- 対策: シャンプー後はたっぷりの水で完全にすすぎ、洗車後は吸水性の高いマイクロファイバークロスなどで、水滴が残らないように優しく拭き上げましょう。細部はエアブローや小さめのクロスで丁寧に。
- 拭き上げを効率化するために洗車タオルを使うのがおすすめです(拭き上げ時間の大幅短縮で水シミリスクを軽減!)
NG行動8:ゴシゴシ力を入れてワックスやコーティング剤を擦り込む
ワックスがけやコーティングは塗装保護に有効ですが、力を入れてゴシゴシ擦り込むのは逆効果です。
- 理由: 力を入れることで摩擦が生じ、洗車傷の原因になることがあります。また、ムラになりやすく、仕上がりも悪くなります。
- 対策: ワックスやコーティング剤は、製品の使用方法をよく読み、薄く均一に塗り広げるのがコツです。力を入れず、優しく丁寧に作業しましょう。
ワックスは塗り込みに手間がかかり、エンブレムの隙間などに入り込んでしまい汚れの原因になるので上級者向けです。最初はスプレータイプの簡易コーティング剤をお勧めします。
おすすめのコーティング剤はバリアスコートです。(ムラになりにくい、クリーナーとしても使える、艶が出るの一石三鳥の薬剤、仕事場でも使用しています)
古い車をいたわる正しい洗車方法は別記事で!
ここまで、古い車の洗車でやってはいけないNG行動と、その対策について解説してきました。 「じゃあ、具体的にどうやって洗車すればいいの?」と思われた方も多いでしょう。
愛車の貴重な塗装を最大限守るための正しい洗車の手順については、以下の記事で写真や動画も交えながら詳しく解説しています。ぜひ、こちらの記事を参考にして、愛車を優しく丁寧に洗い上げてあげてください。

この記事では、準備から予洗い、シャンプー洗車、すすぎ、拭き上げ、そしてオプションのワックス・コーティングに至るまで、各ステップでの重要なポイントやコツを網羅しています。古い車ならではのプラスワンケアについても触れていますので、きっとお役に立てるはずです。
初心者向け!古い車におすすめの洗車用品【WORKSTUFF製品で差をつける】
ここでは、古い車を優しく、そして効果的に洗うためにおすすめの洗車用品をいくつかご紹介します。特に、高品質なディテイリング用品で知られるWORKSTUFFのアイテムは、デリケートな古い車の洗車に最適です。
- おすすめカーシャンプー:
- シュアラスター
- ウィルソン泡仕立て


- おすすめウォッシュミット:
- WORKSTUFF “Storm” Wash Mitt:
非常に柔らかく長い繊維が特徴で、汚れをしっかりキャッチしつつ、塗装へのダメージを最小限に抑えます。古い車のデリケートな塗装に最適。
- WORKSTUFF “Storm” Wash Mitt:
- おすすめホイールブラシ:
- WORKSTUFF “Squall” Wheel Brush:
複雑な形状のホイールも洗いやすい、柔らかく耐久性のあるブラシ。ブレーキダストをしっかり落としつつ、ホイールを傷つけにくい設計です。
- WORKSTUFF “Squall” Wheel Brush:
オンラインショップはこちら

- おすすめマイクロファイバークロス:
- SHSCLY洗車タオル(拭き上げ時間を短縮、傷つきにくい厚手のもの)
- コストコ マイクロファイバークロス(毛足が短くコスパ⭕️、ワックスやコーティング剤の拭き取りに適している)
- おすすめコーティング剤(初心者向け):
- WAKO’Sバリアスコート(手間なくツヤと保護効果。クリーナーとして汚れ落としも)
まとめ:NG行動を避け、正しい知識で愛車ともっと長く、美しく付き合おう!
今回は、古い車の洗車で絶対にやってはいけないNG行動と、その対策に焦点を当てて解説しました。
古い車の塗装は、一度失ってしまえば二度と元には戻らない、まさに「一点物」です。 簡単に部品交換ができるわけではありません。だからこそ、日々の洗車という基本的なケアで、いかに塗装を傷めないようにするかが非常に重要になってくるのです。
ポイントは、「汚れを放置しない」「炎天下を避ける」「ゴシゴシ擦らない」「専用の優しい道具を使う」そして何よりも「優しく、丁寧に」**という気持ちです。
具体的な洗車の手順については、ぜひご紹介した別記事を参考にしていただき、正しい知識と適切な道具、そして愛情のこもったケアで、あなたの大切な愛車はこれからもきっと輝き続けてくれるはずです。この記事が、あなたの愛車とのカーライフをより豊かに、そしてより長く楽しむための一助となれば、これほど嬉しいことはありません。
【関連記事】


