古い車でもピカピカに!車を綺麗に見せるマニア直伝㊙︎テクニック12選
こんにちは!ほしおです。
古い車を買って洗車はしたけど綺麗にならない、中古車だし汚く見えてしまうのは仕方ないか…と思ったことはありませんか?
古い車でもコツを押さえれば自分で綺麗にできる、古ぼけた印象を無くすことができる、自分でピカピカにできるんです。
- 洗車してもイマイチ綺麗にならない
- 車を綺麗にするコツを知りたい
- ワンランク上の綺麗さを目指したい
- 古い車でも綺麗にするマニアックな知識を得たい
- 車をキレイに見せる4つのポイントがわかる
- 車をキレイにする具体的なテクニック12選がわかる
- 車を綺麗にするマニアックな知識が身に付く
車を綺麗にすると愛着が湧く、周りの人や乗る人にもいい印象を与えられる、車の査定額が上がるなどメリットだらけです。
今回は25年落ちの愛車(ホンダS2000)を綺麗に保ち、ディテイラーに転職してしまった筆者が考える、車を綺麗にする4つのポイントと、具体的なテクニック12選をご紹介します!
鉄則❶ 塗装面の汚れを落とす
やはりまずはボディの塗装面の汚れを落とす必要があります。
塗装面に汚れがあるとかなり目立つので、まずは汚れを除去しましょう。
泥や埃はシャンプー洗車で落ちますが、それ以外にもいくつかの代表的な汚れがあるので、順番に解説していきます。
ピッチ・タールを落とす
ピッチ・タールとは路面のアスファルトやタイヤカスを拾って主に車の側面下半分につく黒い汚れです。
主成分は油分なので、脱脂剤(アルコール・シリコンオフ)で取ることができます。
鉄粉汚れを落とす
鉄粉汚れとは、読んで字の如く鉄の粉が塗装面に刺さる汚れのことです。
・線路脇(電車が通るとレール・ブレーキが削れて大量の鉄の粉が舞う)
・路面電車の道路(線路脇と同じ)
・機械加工工場の近く(金属加工の際に近隣に切削粉が飛ぶ)
に駐車している車はこの汚れがひどいです。
見た目は黒い点々のような汚れで、塗装面を撫でるとザラザラとしています。
クロスで拭くときに引っかかるような感触になるのが特徴です。
ひどくなると鉄粉が錆びて全体的に茶色くなり、塗装に突き刺さって、簡単には取れなくなります。
白い車だと黒い点々がかなり目立つので、車のキレイを損ないます。
シャンプーでは落ちないため、
鉄粉除去剤、パッドを使うか、あまりにひどい場合は鉄粉取りの粘土を使って擦り取る必要があります。
鉄粉除去剤はPROVIDE I-07がおすすめです。
https://provide.shop-pro.jp/?pid=31745968
結論としては「白・薄いシルバー以外の色は研磨した方が良い」です。
(それ以外の濃色車は研磨で傷を消した方が良い)
粘土を当てると摩擦でどうしても傷が入ります。
特にソリッドの黒色は擦った跡がわかるレベルで傷が目立ちます。
逆に白色・薄いシルバーは傷が目立ちにくいので、粘土を使っても傷が目立たないことが多いです。
いずれにせよ粘土を使って鉄粉を取るのは研磨前提or最終手段として使うのがおすすめです。
水シミ(ウォータースポット・イオンデポジット)を取る
車の塗装の天敵である水シミです。水垢・スケール・色々な呼び方がありますが、水によって塗装面にできたシミ状の汚れのことです。
当ブログでは2種類に分けて解説していきます。
イオンデポジットとウォータースポットです。
塗装の上に水分が乗って日光などで蒸発すると水分中のミネラルなどの不純物が塗装の上に残ります。
この堆積した汚れがイオンデポジットです。
水分中の不純物はアルカリ性なので、酸性のイオンデポジット除去剤(スケール除去剤とも呼ばれる)で落とすことができます。
イオンデポジットが悪化し、クレーター状の凹みになってしまった状態をウォータースポットと言います。
ウォータースポットは以下の順序で発生します。
❶ 塗装の上に水分が乗る
❷ レンズの働きをして虫眼鏡のように太陽光を集める
❸ 塗装を焼くほど高温になる
❹ 凹み(ウォータースポット)になる
凹みになってしまっているので、薬剤では除去できません。
ウォータースポットを除去するには塗装を凹みの深さまで削って見えづらくするという方法しかありません。
イオンデポジットの落とし方
酸性ケミカルのPROVIDE A-06を使って落とします。
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ホイールの固着した汚れを落とす
ホイールは車の中で最も汚れやすく、形が複雑なので最も洗いづらい部分です。
ですがホイールがキレイだとかなり車が綺麗に見えます。
人で例えると、ピカピカに磨かれた革靴を履いた人と泥だらけの草履を履いた人くらい印象が変わるので、とても重要な部分です。
鉄則❷ 足回り部品の錆を落とす
サスペンションアーム、ブレーキローターなどの足回り部品は錆が進行しやすい部品です。
しかしホイールやタイヤハウスから見えてしまうので、くたびれた感を出す原因となってしまいます。
逆に足回り部品の錆を落として黒く塗装すると、くたびれた感がなくなって綺麗な車に見えます。
ブレーキローターにサビ転換剤を塗る
ブレーキローターはどうしても錆びてしまいます。
しかしこの部分の錆がひどいとかなりみすぼらしく見えてしまいます。
そこでサビ転換剤(赤錆を錆から守る「防錆被膜」に変化させる薬剤)を塗ることで黒く錆を染め、リフレッシュさせることができます。
ドラムブレーキを黒く塗装する
軽自動車やコンパクトカーに多いドラムブレーキですが、カバーが錆び、黒色塗装が剥げたり劣化してしまいます。
ホイールの隙間から劣化したカバーが見えると車が古く見えてしまうので、軽く錆を落として黒く塗り直すとキレイになります。
ホイールの隙間から見える部分が綺麗になると車がキレイに見えます。
塗装にはこちらのKURE シャシーコートブラックを使いました。他社製の安いものよりも液ダレしづらく、使いやすいので気に入っています。
サスペンションアーム類を黒く塗装する
古い車だとサスペンションアームが鋳造(金属を溶かして固めた部品)のため、何もしないとこのように錆びて汚くなってしまいます。
このままだとサビが進行していってしまうので、軽く錆を落として黒く塗装してあげることでキレイさを保つことができます。
本当はサスペンションアームを外して分解して洗浄して塗装して…がベストなのですが、DIYでキレイにしようと思うとかなりハードルが高くなってしまうので、「組みつけたままでできる範囲で」作業すれば良いと思います。
もちろんベストは「部品毎に分解・洗浄して塗装」ですが、
・ホイールを外して、できる範囲で錆を落として黒く塗装する
ことをオススメします。
分解しないと塗装の耐久性が…と思いますが
「何もやらないよりはマシ」です。
完璧を目指さずに塗料が落ちたら定期的に塗る、位の気持ちでチャレンジしてみてください。
サスペンションアームにもこちらのKURE シャシーコートブラックを使いました。
ブレーキキャリパーを塗装する
ホイールの内側から覗くブレーキキャリパーも錆びて黒ずんでしまいがちです。
汚れを落として、DIYで塗装すれば見違えるように綺麗になります。
写真はハケでDIY塗装した、私の愛車N-ONEのブレーキキャリバーです。
私はこちらの塗料とホームセンターで購入したハケで塗りました。
塗装してから3年以上経ちますがハゲや劣化も見られません。
マフラーを磨く
マフラーが外から見えるデザインの車種はマフラーを磨いてあげると綺麗さが際立ちます。
細かい所が磨き上げられていると車全体が綺麗に見えてきます。
マイクロファイバークロス+ピカール(金属研磨剤)で手磨きするだけで、かなり光沢が出ます。
鉄則❸ ヘッドライトをクリアにする
ヘッドライトは人間の顔で言う『眼』にあたるパーツです。
この部品の綺麗さ一つで車全体の印象が一気に変わってしまいます。
経年劣化+紫外線の影響で必ず曇る&黄ばむパーツなのですが、
ここをクリアにしてあげるだけでかなり車が綺麗に、古ぼけた感がなくなります。
鉄則❹ 黒い部分の黒さを際立たせる
車の黒いパーツは劣化するとその黒さを維持できなくなります。
- タイヤ:ゴムの保護成分が染み出す+ブレーキダストで茶色に
- 鋳造部品:錆で茶色に
- 未塗装樹脂:紫外線による劣化で白っぽく
このように黒いパーツは劣化すると変色してしまいます。
逆に言うと「黒い」を維持する=新しい・綺麗という印象を与えることができます。
「黒いパーツの黒さを維持する」ことが車を綺麗に見せるポイントなのです。
未塗装樹脂パーツ
車の外装部分には未塗装樹脂のパーツがよく使用されています。
代表的なもので言うとワイパーカウル、SUV車のフェンダー部分、フロント・リアバンパー、ステップ…
しかしこの未塗装樹脂は紫外線の影響で必ず白ボケしてしまいます。
SUVなど未塗装樹脂パーツが多い車は、いかに樹脂パーツの黒さを保つか?
が綺麗さを保つポイントとなります。
バンパー
スズキのジムニー・ハスラーなどに見られる樹脂バンパーですが、
面積が多い分白化すると、見た目に与える影響はかなり大きいです。
未塗装樹脂復活剤はWAKO’S SUPER HARDがおすすめです。
強固な皮膜を形成するので耐久性が良く、黒々とした艶が得られて
車が綺麗に見えてリフレッシュ効果抜群です。
価格は一本8,000円程と割高なのですが、
DIYでは一生かかっても使いきれないんじゃないかという量が入っています。非常におすすめです。
ワイパーカウル
ワイパーカウルは水が溜まる+直射日光にさらされる
という自然界の洗礼をダブルパンチで受けて劣化が進む部品です。
私は仕事で中古車のクリーニングを行うのですが、ほとんどの車が下の写真のように白化しています。
私のN-ONEは2012年式で生産から10年以上経っていますが、DIY作業でこの黒さを保っています。
2つの方法があります。
- タイヤワックスを塗る(耐久性が低い)
- メラミンスポンジで白化した部分を削る(一時的に黒くなるが、すぐに白化)
- 未塗装樹脂用コーティング剤を塗る(耐久性あり)
②で綺麗な下地を作って③で保護する方法がオススメです
樹脂フェンダー
最近のSUV車に多い未塗装樹脂フェンダー
未塗装樹脂パーツを使用することでワイルド感、オフロード感を演出できるのですが
白化してしまうとみすぼらしくなってしまいます。
この部分もメラミンスポンジ+WAKO’S SUPER HARDで劣化を防ぎ、綺麗を保てます。
タイヤハウス
タイヤハウスとはホイールが収まっている空間のことですが、
ここが黒いと車がかなり引き締まって見えます。(ここを気にする人が少ないので、差別化できます)
樹脂が使われているので、黒くするだけで見違えるように綺麗さが増します。
ケミカルを使ってタイヤハウスの中を綺麗にする方法については以下の記事で詳しく解説しているので、よければ参考にしてください。
無塗装部分を黒く塗装する
さらにこだわりたい方は無塗装部分を黒く塗装するとより締まって見えます。
こちらもシャシーコートブラックという下回り部品用の塗料で塗装しました。
タイヤワックスを塗ってタイヤを黒くする
タイヤは劣化すると茶色くなってしまいますが、汚れを落としてタイヤワックスを塗ることでタイヤの黒さと艶をより際立たせることができます。
↓タイヤへの攻撃性が低い水性なのに油性のような強い艶が得られるおすすめのタイヤワックスです
タイヤワックスのメリットデメリット・種類や選び方についてはこちらの記事を参考にしてください。
中古車クリーニングのプロの現場で学んだムラにならない塗り方を解説した記事もあるのでよければそちらも参考にしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
貴重な車でも、高級車でも、最新の車でも、
水シミだらけだったり、足回りが錆だらけだったり、タイヤハウスが泥まみれだったりするとなんだか残念で勿体無いですよね。
希少価値が無くても、安い車でも、古くても、綺麗な車はそれだけで存在感があります。
そして大金をかけずともいくつかのポイントを抑えることでキレイな車に見せることができます。
洗車の範囲を超えてマニアックな内容もありますが、皆さんも自分の愛車を綺麗にする際の参考にしてみてください。
以上、【古い車でもピカピカに!車を綺麗に見せるマニア直伝㊙︎テクニック12選でした!