洗車

【保存版】初心者のための洗車完全マニュアル〜古い車の洗車手順・使うべき道具・最適な頻度まで徹底解説

hoshi2000

車を綺麗にしたいけどどこから始めればいいかわからないあなた!

この記事では、中古の愛車を綺麗にする方法を探した末に転職して洗車を仕事にしてしまった筆者が、初心者でも失敗しない「古い車の洗車手順・使うべき道具・最適な頻度」までをフル解説します。

  • 「洗車って、どこから手をつければいいの?」
  • 「どんな洗車用品を使えばいいの?」
  • 「洗車傷をつけずに洗うにはどうすればいいの?」

これらの疑問に一つひとつ丁寧にお答えしていきます。

年式が古い車こそ、正しい洗車が重要です。塗装の劣化やパーツの老朽化が進みやすいため、間違った洗い方をすると傷や水ジミの原因になることも。この記事では、

こんな人におすすめ
  • どこから始めていいかわからない
  • 何の道具が必要かわからない
  • いつ洗車すればいいかわからない
この記事を読むと
  • 洗車の手順がわかる
  • 必要な道具がわかる
  • 洗車の最適な頻度がわかる
  • 古い車を洗車する時のNG行動がわかる

なぜ古い車は洗車方法に注意すべきなのか?

古い車は、クリア層が薄くなっていたり、細かいキズが増えていたりします。その状態で強い洗剤やタオルでゴシゴシこすれば、塗装をさらに傷つけてしまう危険性があります。

適切な手順・道具・タイミングを守ることで、車をより長持ちさせ、美観を保つことができます。

古い車の洗車手順が分かれば新しい車も同じように丁寧にケアすれば美しさを保つことができるので、新車に乗り換えた後の綺麗の維持にも役立ちます。

洗車頻度の目安と洗車が必要なタイミング

洗車の頻度は保管場所やボディカラーによって異なります。おすすめの洗車の頻度の目安を表にまとめました。

保管場所\ボディカラーブラック系ホワイト系シルバー系原色系
(赤・青・黄)
青空駐車1週間に1回1〜2週間に1回2週間に1回1〜2週間に1回
屋根付き屋外駐車(カーポートなど)1〜2週間に1回2週間に1回2〜3週間に1回2週間に1回
屋内駐車(ガレージ保管)2週間に1回2〜3週間に1回1ヶ月に1回2〜3週間に1回
洗車頻度表

※汚れ具合や季節によって調整するのがおすすめです。特に黒系や原色系は汚れが目立ちやすいため、やや頻度高めが理想です。

洗車が必要なタイミングとその理由

以下のような場合はすぐに洗車しましょう。

状況洗車の目的(理由)
雨の後水ジミ防止
黄砂・花粉が積もった後キズ防止・塗装の腐食防止
海沿いを走った後塩害防止(サビ・腐食の予防)
鳥のフンがボディについた後塗装ちぢれ防止(強い酸で塗装が傷むため)
高速道路を走って虫の死骸がついた後固着防止・塗装の腐食防止
  • なるべく早めの洗車が効果的です。時間が経つほど、汚れが固着して落としにくくなります。
  • 特に鳥糞や虫の死骸は「放置NG」。早めに水で流すだけでも違います。

【ステップ別】古い車の正しい洗車手順

ステップ1:洗車前の準備

早速ですがまとめ!洗車は時間と場所で決まる!最適な時間と場所を選びましょう!

洗車に最適な「時間」と「場所」まとめ

📌早朝 or 夕方
📌日陰・風が少なく・砂ぼこりがない場所で洗えばOK!

これらの条件を意識するだけで、洗車後の仕上がりに大きな差が出ます。

⚠️洗車前の2つの注意点

  1. 水や洗剤が乾くとシミになる!
     → 直射日光や高温を避け、手早く作業!
  2. 砂やホコリで傷がつく!
     → 砂が多い場所では洗わない!
花粉。黄砂の時期に水が乾いシミになってしまった失敗例

💡補足:なぜ早朝と夕方?

早朝と夕方がおすすめな理由は以下です

時間帯特徴
🌅 早朝気温が低く、日差しが弱い → 水や洗剤が乾きにくい
🌇 夕方日差しが穏やかで涼しい → 洗車しやすい(※暗くなる前に終える)

💡補足:洗車に最適な場所とは?

洗車に最適な場所は下記のようにコンクリートで舗装された屋根の下or日陰がベストです。

条件理由
日陰 or 屋根あり日差し・雨・風を防げる
コンクリート地面砂ぼこりが舞いにくい
風が弱いホコリ・ゴミが付着しにくい
実際に使って良かった

古い車に最適な洗車道具リスト8選

色々な洗車道具を買ったり、現場で使われている道具を試したりした筆者が
初心者が古い車を洗うのに(もちろん新しい車も)最適な洗車道具をまとめてみました。

  • ホース(タカギ マーキュリーⅡツイスター15m)
  • 中性カーシャンプー(シュアラスターorウィルソン泡仕立て)
  • 洗車バケツ&グリッドガード(DETAIL GUARDZ)
  • 脚立
  • マイクロファイバークロス(コストコ マイクロファイバークロス)
  • 洗車タオル(SHSCLY マイクロファイバー洗車タオル)
  • ホイール用ミット(WORKSTUFF ホイール専用洗浄ミット)
  • 簡易コーティング剤(WAKO’s バリアスコート)

ホース:タカギ マーキュリーⅡツイスター15m

色々なホースを使って重要だと感じたのは「内径」と「長さ」です。

内径が細いと水圧が弱まり、すすぎに時間がかかってしまいます。おすすめは内径12mm程度。水量が確保でき、効率よく作業を進められます。

ホースの長さは、「蛇口から駐車場所までの距離+8〜10m」を目安に選びましょう。車までの距離と、車の周りを一周するのに必要な長さを考慮すると、このくらいの長さがあれば十分です。

特にオススメなのは、巻取りガイド付きのタカギのホースリール。ホースが絡まって癖がつくのを防ぎ、長期間快適に使用できます。癖がついて水流が悪くなったり、ホース自体が劣化しやすくなるのを防ぐことができます。

中性カーシャンプー

カーシャンプーの最も重要な役割は、塗装面とスポンジやタオルとの摩擦を減らすこと、つまり「潤滑性」です。

こびり付いた汚れは定期的なメンテナンスで落とすとして、日常的な洗車に使うシャンプーは、成分残りがなく、潤滑性の高いものを選びましょう。これにより、洗車傷のリスクを大幅に減らすことができます。

おすすめはシュアラスターのカーシャンプーです。中性・ノーコンパウンド・癖がなく泡切れもよいのでお勧めできます。

泡泡で洗車したい!という方はウィルソンの泡仕立てシャンプーがおすすめですが、泡が残らないようにしっかりと濯ぎましょう。

洗車バケツ&グリッドガード

バケツは、ボディに付着した砂や埃などを洗い落とす際に使用します。

洗い用・すすぎ用でバケツを2つ用意するのがベストですが、一般家庭に洗車用バケツは2つも必要ないので、代わりに砂埃の再付着を防ぐ「グリッドガード」を装着できるものを購入してください。

グリッドガードがあれば、バケツの底に沈んだ砂を巻き上げにくく、洗車傷のリスクを軽減し、一つのバケツで安全に洗車できます。

おすすめはDETAIL GUADSのグリッドガード付きバケツです。

スペースに余裕がない場合は、折りたたみ式の軽量バケツを2つ用意し、「すすぎ用」と「洗剤用」に使い分けるのも良い方法です。

脚立

車高の高い車はもちろん、そうでない車でも、脚立があると楽な姿勢で作業ができ、洗い残しも減らせます。

特にルーフなど高い場所の洗車が格段に楽になりますよ。
アルミ製で折りたたみができる軽量のものを選べば、持ち運びや収納も楽です。

マイクロファイバークロス

洗車に欠かせないのがマイクロファイバークロスです。タオルよりも傷つけにくく、汚れをしっかりと絡め取る力が強いのが特徴です。私がオススメする洗車方法では、スポンジの代わりにこの新品のマイクロファイバークロスを使用します。

ボディに傷をつけないためには、新品のクロスを惜しみなく使うのがコツ。使い古したものは、ドアの内側や内装を拭くなど、汚れの度合いに応じて使い分けていくと、コストパフォーマンスも良くなります。

おすすめはコストコのマイクロファイバークロスです。プロショップでも使用している所が多く、一袋36枚入りでコスパも良いのでおすすめです。

洗車タオル

洗車時の水の拭き上げに使う大きなマイクロファイバー製のタオルです。
吸水性が非常に高く、ルーフ、ボンネット、リアハッチなど、水が乾きやすい場所を中心に大まかに水滴を拭き取るのに最適です。
拭き取り時間を短縮することで水シミになるリスクを減らし、洗車時間を大幅に短縮することができます。

SHSCLYのドライイングタオルがサイズも大きく、コスパが良いのでおすすめです。

ただし、ボディのサイド面は地面に近く、タオルが地面について砂を引きずるリスクがあるので、前述のコストコのマイクロファイバークロスを使うと安心です。

7. ホイールウォッシュミット:ホイール洗浄の強い味方

手にはめて使用するホイール専用のミットです。細かい部分までしっかりと洗えるので、ホイールのような複雑な形状のものを洗うのに非常に便利です。WORKSTUFF ホイール専用洗浄ミットがおすすめです。

簡易コーティング剤:WAKO’s バリアスコート

洗い終わったら簡易コーティング剤でツヤだしと撥水性をあげて次回の洗車までに汚れを付きにくくします。

WAKO’s バリアスコートがおすすめです。筆者は様々な簡易コーティング剤を試しましたが、使った中で一番使い方が簡単(ムラになりにくい)ツヤも良く、汚れを落とすクリーナーとしても使える超万能なアイテムです。プロの現場でも簡易的な仕上げ剤として使われていることが多く、非常にお勧めです。

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傷を最小限にピカピカに

【ステップ別】洗車の手順を徹底解説

洗車前の準備

ステップ1:時間と場所を選ぶ

洗車の前に注意事項!洗車の成功率は時間と場所で決まる!最適な時間と場所を選びましょう!

洗車に最適な「時間」と「場所」まとめ

📌早朝 or 夕方
📌日陰・風が少なく・砂ぼこりがない場所で洗えばOK!

これらの条件を意識するだけで、洗車後の仕上がりに大きな差が出ます。

⚠️洗車前の2つの注意点

  1. 水や洗剤が乾くとシミになる!
     → 直射日光や高温を避け、手早く作業!
  2. 砂やホコリで傷がつく!
     → 砂が多い場所では洗わない!
花粉。黄砂の時期に水が乾いシミになってしまった失敗例

💡補足:なぜ早朝と夕方?

早朝と夕方がおすすめな理由は以下です

時間帯特徴
🌅 早朝気温が低く、日差しが弱い → 水や洗剤が乾きにくい
🌇 夕方日差しが穏やかで涼しい → 洗車しやすい(※暗くなる前に終える)

💡補足:洗車に最適な場所とは?

洗車に最適な場所は下記のようにコンクリートで舗装された屋根の下or日陰がベストです。

条件理由
日陰 or 屋根あり日差し・雨・風を防げる
コンクリート地面砂ぼこりが舞いにくい
風が弱いホコリ・ゴミが付着しにくい

ステップ2:洗車前の準備 – 汚れがどこについているか確認

洗車道具とホースを準備したら、すぐに水をかけるのはNG!
まずは車のどこに、どんな汚れが付いているかを確認しましょう。
水をかけると水滴で汚れが見えにくくなってしまうので、このステップが洗い残しを減らすための重要なポイントです。

ステップ3:ホイール洗浄 – 時間がかかる箇所は先に

汚れがひどい部分を先に落とし、砂や泥がボディに飛ばないように洗車はホイールから始めるのが鉄則です。

理由は以下の2つです

ホイールから洗う理由
  1. 汚れがひどい部分を先に洗い、ボディに飛ばないようにするため
  2. 形が複雑で洗うのに時間がかかり、ボディについた水が乾くのを防ぐため

ホイールは汚れがひどく、複雑な形をしているため、洗うのに時間がかかります。
最初に4本のホイールをしっかり洗いましょう。

💡ボディに水をかけるのはホイールを綺麗にした後!

ホイールを洗った後のバケツの水は、汚れでいっぱいなので、
シャンプー水を作る前に必ず捨てて、新しい水で作り直しましょう。


※タイヤの茶色い汚れはカーシャンプーでは落ちにくいので、
 タイヤ・ホイールを綺麗にする方法については別の記事で詳しく解説します。

ステップ4:ボディ全体に水をかける〜大きな汚れを落とす〜

ホイールを洗い終わったら、ボディ全体に水をかけて、大きな埃や砂を落としていきます。

ノズルの水流を変えて強い水流で汚れをざっと洗い流し
シャワーに切り替えて大まかな埃・汚れを落としていきます。
この工程をしっかり行うことで、後のシャンプー洗車で傷をつけてしまうリスクを減らせます。

ステップ5:中性シャンプーで洗車

いよいよボディをシャンプーで洗っていきます。
ここからはマイクロファイバークロスを使ってボディを洗う手順を解説していきます。

1. カーシャンプーを泡立てる

バケツに水を入れ、ホースの水流でシャンプーを泡立ててシャンプー水を作ります。

2. 新品マイクロファイバークロス+シャンプー水で洗う

新品のマイクロファイバークロスを四つ折りにし、シャンプー水を十分に浸します。
ヒタヒタになったクロスをボディに優しく滑らせるように洗っていきます

1パネルの半分くらいを洗ったら、クロスをバケツで濯ぎ、再びシャンプー水を浸して洗う…
という作業を繰り返します。

Point:クロスが汚れたらすぐにすすぐ!!

クロスをこまめに濯がないと、汚れを引きずって洗車傷の原因になります。

コストコのマイクロファイバークロスは黄色いので汚れが付くと分かりやすいです。

汚れがついたらすぐに濯ぐ、を徹底しましょう。

汚れがついたコストコクロス

最初に汚れを確認した時に、比較的簡単に取れそうな汚れがあれば、優しくクロスで数回往復して様子を見ます。それでも落ちない場合は、無理に落とそうとせず、仕上げの工程か定期的なメンテナンスの際に落とすようにしましょう。

洗う順番は、「ルーフ→ガラス→ボンネット→サイド一周」がおすすめです。ただし、洗い残しがなければ、どんな順番で洗っても問題ありません。

日差しが強い中で洗う場合は、洗剤が乾いてシミにならないように、1パネル洗ったらすぐに水で洗い流す、という作業を繰り返しながら全体を洗っていくと良いでしょう。

ステップ6:すすぎ – 洗剤を残さず徹底的に

洗い終わったら、シャワーで洗剤が残らないように十分に洗い流します。上から下に汚れを流していくように、丁寧にシャンプー水を洗い流しましょう。

ゴムモールやドアの内側などは洗剤が残りやすいので、特に意識して水をかけて洗い流してください。

洗剤が残りやすい場所
  • ゴムモール
  • ワイパーカウル
  • ドアの内側

ステップ7:拭き上げ – スピーディーかつ丁寧に

かけた水がボディの上に残って乾燥してしまうと水シミになってしまいます。
拭き上げはスピーディーかつ丁寧に行なってください。

拭きあげ時間を短くするには洗車用大判タオルがおすすめ。

拭き上げの手順
  1. 洗車用大判タオルで大まかに水滴を取る
  2. コストコのマイクロファイバークロスで取りきれなかった水滴を拭く
  3. ドアの内側・トランクの内側・ボンネットの内側の水滴を拭く

水滴を放置すると「イオンデポジット」というシミになってしまうため、拭き上げは手早く行うのがポイントです。

ルーフ→ガラス→ボンネット」の順にボディの上面から大まかに水滴を取っていきます。
大きい洗車用タオルで車のサイド面を拭くと、地面に付いて砂を噛んでしまう可能性があるため、
サイド面はガラスまで、もしくはドアの上半分くらいまでを拭くようにしましょう。

※その他の場所はマイクロファイバークロスで拭き上げましょう

ボディ全体を拭き上げたら、ドアの内側、トランクの内側、ボンネットを開けた内側などにも水が付いているので、忘れずに拭き取りましょう。

ステップ8:簡易コーティングで仕上げ

全体の水滴を拭き終わったら、バリアスコートをクロスに吹き付け、ルーフから順番に拭き残しがないように丁寧に拭いていきます。
ボディではなくクロスに吹き付けた方がムラになりにくいです

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バリアスコートは施工性がよく、艶出し効果が高いのでプロの現場でも仕上げ作業に使われており、信頼性のある人気のケミカルです。

樹脂パーツやホイールにも使えるので、ガラス以外の箇所に使用し、ムラにならないように仕上げていきましょう。

シャンプー洗車で落としきれなかったピッチ・タール汚れは、この時にバリアスコートを吹き付けてしばらく置いてから優しく擦ると落としやすくなります。

ドアの内側やトランクの内側にもボディと同じように塗っておくと、汚れが付きにくくなります。

やってはいけない

古い車の洗車NG行動まとめ

最後に古い車を洗車する際のNG行動をまとめます。

  • 強アルカリ洗剤の使用(塗装がアルカリ焼けして劣化する)
  • 乾いた布でゴシゴシこする(キズが入る)
  • 真夏の炎天下で洗車(水や洗剤が乾いてシミになる)
  • 水滴の拭き残し(水シミができる)

古い車の洗車は新しい車以上にデリケートです。強い洗剤を使わない・綺麗で柔らかいマイクロファイバークロスを使う・直射日光を避けて洗車する

を徹底して車をケアしましょう。

まとめ:古い車こそ洗車の質が寿命を決める

古い車の洗車は「傷つけない・保護する・定期的に行う」ことが大切です。適切な手順と道具をそろえることで、車の美しさと価値をキープできます。愛車との付き合いを長く続けるためにも、ぜひこのマニュアルを参考にしてください。

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ほしお
ほしお
コーティング・フィルム施工専門店で修行中
自動車メーカー事務職→コーティング・フィルム施工専門店で修行中
自分の車をもっと綺麗にしたくてついに本職に 日々の仕事で得た知識を基に古い車を綺麗にするための情報を発信します。
愛車:99年式 S2000,12年式 N-ONE
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